――震災後、オンプレミスよりクラウドのほうがデータを冗長化できるのでは、という見方も広がりました。
クライアントにデータが分散していることで、ビジネスにタイムラグが生じているのなら、クラウドにデータを集中してリアルタイムに管理し、無駄な時間を減らすべきです。経営層からみると、現場のスピードが速くなり、かつ“見える化”されますから、意思決定に迷いがなくなります。
同時に我々は、ユーザーに対してクラウド原理主義ではありません。例えば自家発電設備を備えた工場については、そこに生産管理のシステムを置いたほうが、電力やネットワークが被害を受けても生産を継続できますよね。重厚長大な基幹系ITが光る部分もあるのです。
他のベンダーやシステムインテグレーターを、単純にコンペとは捉えていません。クラウドかオンプレミスかのゼロサムの選択ではなく、どう連携するかを意識しています。
要は、グーグルが得意とする部分はグーグルに任せてもらって、ユーザーには、事業のコアコンピタンスにフォーカスしてもらうということです。ユーザーが望むなら、グーグルは全てを提供できるし、そうでないなら、他のソリューションを上手に組み合わせてほしいですね。我々は常にオープンです。黒船ではありません(笑)。